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2008年9月10日水曜日

考えない日本人

 むかしだれだったかどこの国のひとだったかどういうひとだったかまったく忘れたけれども、外国人のひとが、インタヴューの最中に手元にあった新聞をとって、「日本の新聞は下の欄にいつも書籍の広告があるのがよい」と云って日本人は本を愛する国民だと指摘していました。私はそれを読んだとき、「こんなにエッチなこととか週刊誌の広告の見出しに書いているのにそれでもいいのかな」と思いました。きっと日本語ができるひとではなかったのでしょう。
 おとといの朝日新聞ですが、一面の書籍広告に『911・考えない・日本人』という題名の本がありました。「『考える力』を喪失した日本人論」を標榜するのは別にいいのですけれど、そういうことを云っているのが2001年9月11日のテロの陰謀説の本というのはどういうものでしょうか。しかもこの広告は「世界」では陰謀説が大勢であるようなことを匂わせています。「世界中が恐るべき事実に気づきだしたにもかかわらず、日本人だけが官製情報を盲信しているのは、なぜか?」だって。「集団洗脳による無思考病」なんて書いてるけど、日本人の問題はむしろ集団洗脳されてもいないのに画一的な思考を好むということなんだと思いますが。こういう風にして「考えない日本人」をだまそうとするのはいけませんね。こんなことばにだまされるのは「考えない日本人」だけなんだから。こんな本の広告を一面に載せる朝日も朝日だ。
 フランスのお笑いでいちばん嫌いなひとと云えばジャンマリー・ビガールだが、このひとが先週の金曜日 Europe1 のローラン・リュキエの番組にゲストで出演して、マッケインがベンラデンの逮捕を公約として掲げているという話が出たときに、聞かれてもいないのに、「ベンラデンもアルカイダも関係ない、9月11日はあれは米国人がやったものだ」と云いだして物議を醸しております。ツインタワーに突っ込んだ飛行機も存在しなかったと云ったようです。マリオン・コティヤールにしてもそうだけど、こういうことを云いだすひとはどうも頭が弱い感じのひとが多いね。まあ、マリオン・コティヤールのときは「この女、こんなにばかだったのか」と思ったけど、ジャンマリー・ビガールの場合は最初からばかなことはわかってるからね。あまり意外性がありません。わざわざ何を今さらラジオでそんなことを云ってばかを証明するか、とは思いますが。(陰謀説支持者の方に云っておきますと、別に私は見てきたようなことを云っているのではなくて、同時多発テロが米国政府の陰謀であるということは、そのような決断があまりに米国政府の利害と理性に反したものであるがゆえに、ありえないと云っています。もしかしたら、ベンラデンもアルカイダも関係ないということについては、それは絶対にありえないことだというわけではないのかもしれません。)
 ふたりとも「ルース・チェンジ」がねたらしいのですが、そんなに説得力がある映画なんでしょうか。私は面倒くさいから見ていませんが。
 フランスでは、「ビガールは正しい、ジャーナリストはみんな嘘をついている」という主張がインターネット上ではむしろ多く見られるですが、日本ではどうなのかしら。

P.S. ジャンマリー・ビガールは謝罪して「もう二度とこの事件については言及しない」と云ったそうです。
(9月15日追記)が、また我慢できなくてテレビのニュースのゲストに出たときに同じようなことを云っちゃった。あらあら。

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